ケーキ・スイーツの増産で追加の設備投資は危険！シェアサービスでリスクを抑えて追加生産をしよう

まとめ
シェアキッチン
増産

2024/05/29

ケーキ店はテイクアウト販売がメインの業態で、季節商品やヒット商品が生まれるなどで一時的に増産体制を組む必要があることも多いと思います。しかしピークに合わせて設備を整えることはおすすめできません。

安易に設備投資をお勧めしない2つの理由

ケーキ店において生産設備を安易に追加しない方が良い理由は2つあります。

1.設備投資が回収できない

一時的なヒット作に恵まれたとしても、それが続くとは限りません。
人は熱しやすく冷めやすいもの…。いつ商品の売れ行きが鈍るか分からない中、過剰な投資は避けるべきです。実際に多くの倒産企業は需要を見誤った過剰投資の返済でつまづいています。

2.設備が余剰になる

仮に費用面が解決していても、購入した設備が稼働しなくなった場合には余剰な設備となり、場所やメンテナンスのコストが嵩みます。季節商品のためにそのシーズンだけ稼働する、といった場合でも年間を通じてほとんど使わない機器があるというのも問題です。

そこでおすすめなのがシェアキッチン・レンタルキッチンの利用です。

レンタルキッチン・シェアキッチンとは

「シェアキッチン」とは、レストランや飲食店が使うような高額かつ本格的な調理器具が整ったプロ向けの厨房を時間ごとの料金で借りることができるシェアリングサービスのひとつ。

「レンタルキッチン」という類似のサービスもありますが、「シェアキッチン」は実際に食事を提供できるレベルの調理設備を備えているのに対して、「レンタルキッチン」は一般的な自宅のキッチンの延長にあり、より本気で料理を提供したい人向けといえるのがシェアキッチンです。

参考記事：シェアキッチン・ゴーストキッチンとは？

増産する量に応じてこうしたキッチンシェアリングサービスを利用することで、一時的なヒット商品や季節商品の需要に対応することができます。

シェアキッチンを増産で利用するメリット

自社の設備投資や拡張ではなくシェアキッチンを増産のために利用するメリットは多く存在します。

費用が安い
すぐに利用開始できる
支店としても利用できる

1.費用が安い

まず何よりも費用を大きく抑えることができます。自社で製造のための工場や拡張を行った場合、建物だけで数百万円の費用が発生します。それに加えて設備も購入する必要があり、1,000万円〜2,000万円近い費用がかかってくるでしょう。一時的に賃貸マンションやアパートなどの一室を利用し、設備はそこに持ち込むという方もいらっしゃるかもしれませんが、その場合でも毎月の家賃は数万円単位で発生し、敷金・礼金がかかる物件もまだ多いです。シェアキッチンのサービスの利用であれば、数万円程度の費用で開始でき、使う時間だけ契約することが可能で、設備も揃っているため、費用を大幅に抑えることができるのです。

2.すぐに利用開始できる

自社の店舗や物件を拡張して生産能力を増加させようとなると、大掛かりな工事が必要で、生産開始まで数ヶ月はかかるでしょう。また一般的な賃貸物件を借りるとした場合でも、物件を調べ契約し利用開始まで最短でも1ヶ月はかかると思います。一方でシェアキッチンのサービスの場合は、申し込みから利用開始まで1週間程度。多くのシェアキッチンサービスでは本格的な調理設備も揃っていますので、すぐに生産を開始することができます。

3.支店としても利用できる

店舗を拡張してもお客さんが直接的に増える訳ではありません。また生産専用の工場を設立したとしても、基本的にはお店ではないのでそこで売上が増えることはありません（一部で工場直売所が設けられているケースはありますが）。あくまで今、構えている店舗や販売経路に対する需要増加に対して販売する量を増やすということになります。一方でシェアキッチンのサービスを利用した場合、飲食スペースや販売スペースを備えたサービスも多くあり、追加生産を行う拠点として利用できるのはもちろん、自店舗や自社の既存の販売ルートに加えて新たなチャネルの開拓も可能です。