シェアキッチンの営業許可とは?営業開始するときに必要なこと

  • まとめ
  • 2024/05/29

シェアキッチンの営業許可ってなに?

シェアキッチンで営業する前になにをすればいいの?

シェアキッチンで営業するために必要な書類ってなに?

シェアキッチンで飲食店を開業したいけど、どのように営業許可を取得すればいいかわからない方は多いのではないでしょうか?

気軽に飲食店を開業できるシェアキッチンですが、営業をするには営業許可を取得する必要があります。

そこで、今回はシェアキッチンで必要な営業許可について紹介していきます。

シェアキッチンを利用しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

シェアキッチンの営業許可

シェアキッチンは、「飲食店営業」と「菓子製造業」の営業許可を取得できることが前提のテナントのことを差します。

そのため、シェアキッチンで食品を販売するには、食品衛生管理者の資格を取得して、営業許可書を申請すれば厨房で作った食品を販売することが可能です。

それでは、シェアキッチンで営業許可を取得するのに必要なことを紹介していきます。

シェアキッチンの営業許可取得に必要なこと

シェアキッチンで営業するためには、以下が必要になります。

  1. 物件オーナーの許可
  2. 条件を満たしたキッチン
  3. 食品衛生責任者
  4. 飲食店営業許可

シェアキッチンとしてすでに運営されている物件を借りる場合は、「1」と「2」はすでに条件を満たしていることがほとんどです。

「3」と「4」に関しては、営業する際に必要になるので確認をしておきましょう。

1.物件オーナーの許可

シェアキッチンで営業をする場合、間借り又貸しという扱いになります。

そのため、物件オーナーの許可を取らずに営業することはできません。

契約する際には、転貸の条件、備品の修繕や光熱費など細かくチェックしておきましょう。

後々トラブルにならないためにも、些細なことでも確認しておく必要があります。

2.条件を満たしたキッチン

飲食店として営業する場合、設備や構造が基準に適合していないと食品を販売することはできません。

保健所が検査するポイントとして、次のようなものがあります。

  • 厨房の床の構造(清掃しやすい形状か)
  • シンクのサイズ
  • 手洗器の設置(厨房とトイレ両方)
  • 冷蔵庫内の温度計設置
  • 厨房内の蓋付きごみ箱の設置
  • 給湯器の設置
  • 調理場と客席のエリア分離
  • 食器棚の扉の有無

シェアキッチンの場合、すでに保健所の基準を満たした設備になっていることがほとんどですが、念の為確認をしておくといいでしょう。

参考:食品衛生の窓(東京都保健医療局)

3.食品衛生責任者

シェアキッチンで営業をする場合、通常の飲食店と同じように食品衛生責任者を置く必要があります。

食品衛生責任者は、食品を取り扱う施設において、衛生管理を徹底するために必要な知識と技能を持つ人のことを指します。

食品衛生責任者がいないと、食品の販売ができないだけではなく、営業許可申請もできないので注意してください。

食品衛生責任者は、各自治体で講習を受けることで取得できます。

参考:一般社団法人東京都食品衛生協会

4.飲食店営業許可

シェアキッチンを利用するにあたり、各施設の管轄の保健所に「飲食店営業」or「菓子製造業」、または、「飲食店営業」「菓子製造業」両方の、営業許可申請を行なう必要があります。

市によって若干必要書類が違うので注意してください。

東京都の場合、一般営業施設での営業は以下の書類が必要になります。

必要な書類備考
営業許可申請書必要事項を記入して提出
施設の構造及び設備を示す図面2通
食品衛生責任者の資格を証明する書類食品衛生責任者手帳等
水質検査成績書水道水、専用水道、簡易専用水道以外の水を使用する場合
許可申請手数料東京都参考(PDF)
引用:東京都保健医療局

自動車での営業、臨時営業・臨時出店などでは、営業許可に必要な書類が変わってくるのであらかじめ確認をしておくといいでしょう。

営業許可以外に必要なこと

食品衛生責任者の資格を取得して、保健所に営業許可申請をすれば営業を開始できます。

任意ですが、各種保険の検討もしておくといいでしょう。

加入しておいたいい保険は以下になります。

  • 産物賠償責任保険
  • 施設賠償責任保険

何もないことが一番ですが、何かあったときに利用できるので可能ならば加入しておくことをオススメします。

※シェアキッチンを運営している会社によっては、契約時にこれらの保険に入る必要があります。

産物賠償責任保険

産物賠償責任保険は、製造業者や販売業者が製品に関連する欠陥や危害に対する責任を補償する保険です。

この保険は、製品が使用者に与えた損害や怪我に対する賠償金をカバーしてくれます。

参考:東京海上日動(生産物賠償責任保険)

施設賠償責任保険

施設賠償責任保険は、企業や施設の運営者が、施設内での事故や損害に対する賠償責任を補償する保険です。

この保険は、第三者(顧客、訪問者、取引先など)が施設内で被る可能性のある身体的損害や物的損害に対して保護を提供してくれます。

参考:東京海上日動(施設賠償責任保険)

信頼できる運営会社でシェアキッチンを始める

シェアキッチンで営業を始めるときは、信頼できる運営会社を利用するようにしましょう。

個人でシェアキッチンを借りようと思うと、思ったより手続きが複雑で大変です。

運営会社を利用すれば、施設の図面を用意してくれたり、食品営業許可申請書の書き方をアドバイスしてくれたりします。

シェアキッチンで安心して営業を開始するためにも、信頼できる運営会社を利用するのがオススメです。

関連記事:シェアキッチンを利用して独立前の腕試し!気軽に開業できる

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シェアキッチンで営業をするときに注意するべきポイントを紹介しました。

気軽に相談できる運営会社と一緒にシェアキッチンを始めるのがオススメです。

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