スマートフードロッカー コロナ感染予防で外食業界の注目を集めるテイクアウト提供方法
- まとめ
- 2024/05/29
コロナは沈静化したものの、依然外食業界に大きな爪痕を残しています。そこで注目を集めているのがフードロッカーというサービスです。フードロッカーとは何か?導入方法や課題について検証してみました。
目次
コロナ感染者数は沈静化したが
第6波・第7波と続き、ここに来て沈静化したコロナ感染者数。マスクの着用についても見直しが発表され、”withコロナ”の考え方のもと、以前の緊急事態宣言のような大規模な行動制限は行わず、感染予防をして日常を過ごすという流れに変わりつつあります。しかし特に夜の外出は低調で、外食産業に引き続き影響を与えています。
外出は控えても外食を楽しみたいもの。そこで消費者としては自宅では作れない料理を食べたくなったり、調理や後片付けの手間を考えると、テイクアウト(持ち帰り)なら、という選択肢が挙がります。しかしテイクアウトで注文した商品を受け取るには店舗に向かう必要があり、店舗に滞在する他の客や店員との直接の受け渡しなどで感染リスクに不安を覚える人も多いようです。
ではコロナの感染リスクを抑えてテイクアウトを利用するにはどうしたらよいでしょうか?
1.感染対策がされている店舗
コロナの感染拡大で一部では残念なことに感染対策が十分ではない店舗が現れ始めています。
そのため、テイクアウトを利用する際でもそもそも店舗が感染予防対策をしっかり行っている店舗かどうかを確認されると思います。
主なチェックポイント
入室・来店時の検温やアルコール消毒が実施されている
換気の入れ替えが十分なされている
室内のCO2濃度を計測している
従業員・スタッフがマスクを正しく着用している
レジ・受け渡し場所はパーテーションなどで仕切られている
2.フードデリバリーサービスの利用
テイクアウトの受取であっても不特定多数の人間が出入りする飲食店に出向くこと自体が感染リスクと考えられるかもしれません。そうなると、店に行かずに受け取る方法=フードデリバリーサービスの利用を検討してもよいでしょう。
主なフードデリバリーサービス
- Uber Eats
- 出前館
- menu
しかし配達員は個人事業主ということで感染対策について徹底されているとは限らないという不安も。
基本的には梱包された状態で届きますので、商品自体には感染リスクはないでしょうが、配達員から物を受け取る際には注意が必要です。注文の際、直接受け取るのではなく玄関に置いてもらうなどのオプションを選択・利用するとより良いでしょう。
3.非対面の受取が可能なテイクアウト店を利用する
フードデリバリーサービスでは一部の配達員の質の低さが指摘されていたり、配達料に加え通常よりも割高に設定されている金額など、利用を躊躇う方もいらっしゃると思います。
コロナ感染拡大を受け、一部の飲食店では専用のロッカー=「フードロッカー」を利用して商品の受け渡しを可能にする飲食店が現れているのをご存知でしょうか。
フードロッカーとは
「フードロッカー」とは、注文を受けて調理した商品を専用のロッカー内に置き、お客さんが受け取る装置のことです。
これまでのウェブ注文におけるコロナ対策の課題は、商品の受け渡しにどうしても人が対応することにありました。注文はスマホなどからウェブ上で行い、決済もそこで済ませていても、肝心のラストワンマイルが人による手渡しなのです。
しかし、このフードロッカーを使えば、最後の商品受取の工程も人を介さず行うことができ、感染対策として万全の体制を構築できるため、注目を集めています。
実際に、このフードロッカーを導入した企業の事例を見ていきましょう。
ピックアップロッカー(日本KFCホールディングス)
自動土産ロッカー(株式会社あきんどスシロー)
スシローの「自動土産ロッカー」の詳細はこちら(外部リンク)
利用方法としては、
①ネットで注文→②調理開始→③料理がロッカーに置かれる→④ロッカーから商品を受け取る
といった流れになり、全く人と会わずに商品を受け取ることができるのが特徴です。
中小企業でも導入可能なスマートロッカー
フードロッカーは、このような大掛かりな装置は特殊なため大手しか導入できないのでは…と思われがちなシステムです。
しかしこの受け渡し用のロッカーを製品として提供している会社が国内でも数社あり、そちらへ依頼・発注することで、一般の飲食店でも比較的安価に利用することが可能となっています。
スマートフードロッカー(コマジャパン株式会社)
スマートフードロッカーの詳細はこちら(外部サイト)
O:der Locker(株式会社Showcase Gig)
O:der Lockerの詳細はこちら(外部サイト)
eBento(がだんだん株式会社)
事例)フードロッカーを利用した店舗「GHOST BENTO」
名古屋市緑区にある「GHOST BENTO」は、画期的な「eBento」のフードロッカーを利用した非対面の店舗です。
GHOST BENTOにおけるフードロッカー利用の流れ
店員は店頭に立っての接客は一切行わず、スマホなどのウェブ上から注文もしくは店舗に設置されたタブレットから注文する仕組みになっています。
店舗側では入った注文に対してテイクアウト専用で料理を調理・提供しています。
また、フードデリバリーサービスとの連携もおこなっており、その場合にはお客さんではなく配達員がロッカーに収納された商品をピックアップしていきます。
シェアキッチンとしても利便性が高いフードロッカー
このお店はシェアキッチンとして営業しており、1つの店舗ですが数人の料理人が曜日や時間帯で別々に営業していることも注目ポイントです。1つの厨房を時間帯や曜日によって利用・営業することから、ゴーストレストランと似た業態ではありますが、同じ時間帯に専門性を謳うメニューを多数展開するわけではなく、時間や曜日で異なるのが最大の相違点になります。
シェアキッチンを利用して営業している料理人さんがこの店を利用しようとした動機としては、
「子供を学校に送り出した昼間だけ、趣味の料理を提供したい」
「独立を目指してこだわった料理をまずは販売してみたい」
「SNSで反響のあった料理を実際に味わってもらいたい」
といった思いがあるようです。
そして本格的な飲食店の開業は難しくても、テイクアウト専門店かつ時間帯で利用できるシェアキッチンであれば、低コストでその夢を実現することができます。
この最先端のシェアキッチンサービスはなんと1時間1,800円(税込)から利用可能!
もちろん厨房は充実の設備が整っていますので本格的な調理が可能です。
接客が苦手、接客までは手が回らない、完全に料理だけで勝負してみたい、SNSのフォロワーさんに会わずに料理を提供したい、など、シェアキッチン初心者におすすめの店舗となっています。
名古屋でシェアキッチンの利用を検討されている方はぜひ一度、ご検討ください。
フードロッカー導入は「ebento」
「GHOST BENTO」では、株式会社がだんだんが開発した注文からフードロッカーを利用した受け渡しまで一連のシステムの提供を行なっています。
システム・パッケージの利用は、飲食店向け非接触運営のサポートシステム『eBENTO』として提供されていますので、フランチャイズや既存店舗の業態転換などを検討されているビジネスオーナー様は、ぜひそちらもご覧ください。