ケータリングに使えるレンタルキッチンの選び方|必要な許可・設備・温度管理の注意点【2026年版】

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  • シェアキッチン
  • 初心者
  • 2026/10/06

最終更新:2026年10月

  • ケータリングを始めたいけれど、自分の厨房がない
  • レンタルキッチンで作った料理を、会場に運んで出してもいいの?
  • どんなキッチンを選べば、当日あわてずに済むの?

結論からいうと、ケータリングは「営業許可のある厨房で作って、会場へ運ぶ」のが基本です。自分の店舗がなくても、飲食店営業の許可に対応したレンタルキッチン・シェアキッチンを使えば、ケータリングの仕事を受けられます。

ただし、どのレンタルキッチンでもよいわけではありません。許可の扱い、作業スペースの広さ、冷蔵庫の容量、搬出のしやすさなど、ケータリングならではの確認ポイントがあります。

この記事では、ケータリングにレンタルキッチンを使うときに必要な許可、施設の選び方、運搬と温度管理の注意点をまとめました。

シェアキッチンの厨房に立つ2人の料理人

目次

ケータリングでレンタルキッチンを使うのはこんなとき

ケータリングは、注文を受けた料理を作って、パーティーや会議、撮影現場などに届けるサービスです。レンタルキッチンを使う人には、次のようなケースが多くあります。

  • 店舗を持たずにケータリング専門で始めたい:まずは受注した日だけ厨房を借りて、固定費を抑えたい
  • イベントや週末だけ受けたい:本業がある、または不定期の依頼に合わせて作業したい
  • 自分の店では量をさばけない:大口の注文が入ったときだけ、広い厨房を追加で借りたい
  • 独立前に試したい:メニュー、原価、1回に作れる量を実際の現場で確かめたい

どのケースでも、毎月の家賃や厨房設備への投資をせずに始められるのが、レンタルキッチンを使う一番のメリットです。

ケータリングに必要な許可と手続き

飲食店営業の許可がある厨房で作る

料理を作ってお客さまに提供するには、食品衛生法にもとづく営業許可が必要です。ケータリングのように、調理した料理をその場で食べてもらう形なら、基本になるのは飲食店営業の許可です。

営業許可は、家庭の台所とは区切られ、自治体の基準を満たした施設ごとに取るものです。そのため、自宅の台所で作った料理を有料でケータリングすることはできません。ここが、レンタルキッチンを使う理由にもなります。

レンタルキッチンでの許可の扱いには、大きく分けて次の2つがあります。

パターン 特徴 向いている人
自分の名義で許可を取る 施設を管轄する保健所に、自分の名義で営業許可を申請する。屋号で事業として続けやすい ケータリングを継続して仕事にしたい人
運営者の許可の範囲で使う 施設側の許可の範囲で作業する。使える用途は施設ごとに決まっている まずは試してみたい人(業として使えるかは必ず確認)

「ケータリングに使ってよいか」「誰の名義の許可で作業するのか」は、施設によって答えが違います。予約の前に、必ず運営者に確認しましょう。

関連記事:シェアキッチンの営業許可とは?取り方・必要書類・注意点/シェアキッチンで違法にならないために知っておくべきこと

食品衛生責任者を置く

営業許可を取る施設には、原則として食品衛生責任者を置く必要があります。自分の名義で許可を取る場合は、自分が食品衛生責任者になるのが一般的です。自治体の講習会を受けて取得でき、調理師や栄養士などの資格がある人は講習が不要な場合もあります。

施設によっては、利用の条件として食品衛生責任者や調理師などの資格を求めるところもあります。

HACCPに沿った衛生管理を行う

厨房の手洗い設備で手を洗う様子

2021年6月1日から、原則としてすべての食品等事業者に「HACCP(ハサップ)に沿った衛生管理」が求められています。小規模な事業者は、業界団体が作った手引書を参考に「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」を行えばよいとされています。

ケータリングでは、作ってから食べるまでに時間があき、運ぶ工程も入ります。衛生管理の計画を作り、温度や作業の記録をつけておくことが大切です。

参考:HACCP(ハサップ)(厚生労働省)

会場で調理・仕上げをするなら保健所に事前相談

作った料理を運んで並べるだけなのか、会場で焼く・揚げるなどの調理をするのかで、必要な手続きが変わることがあります。会場での調理の扱いは自治体によって違うため、会場で火を使う予定があるときは、管轄の保健所に事前に相談しておきましょう。イベント会場の場合は、主催者が保健所とやり取りしていることも多いので、主催者にも確認するとスムーズです。

ケータリング向けレンタルキッチンの選び方

ケータリングは、決まった時間までに、まとまった量を、安全な状態で届ける仕事です。お菓子作りやカフェ営業とは、キッチンに求める条件が少し違います。次のポイントを確認しましょう。

チェック項目 確認したいこと
許可と用途 飲食店営業の許可があるか。ケータリング(持ち出し)に使ってよいか。自分の名義で許可を取れるか
作業スペース 大皿やオードブル皿を並べて盛り付けられる広さがあるか。作業台は何台あるか
加熱機器 コンロの口数、オーブンやスチームコンベクションオーブンの有無と台数。同時に何品を加熱できるか
冷蔵・冷凍 仕込んだ食材や完成品を入れておける容量があるか。専用の棚を借りられるか
使える時間 早朝から使えるか。ランチの納品なら朝の仕込み時間が確保できるか
搬出のしやすさ 車を横付けできるか、近くに駐車場があるか。エレベーターや搬出口はあるか
保管 容器、保温・保冷ボックス、食器などを置いておけるか
料金 時間貸しか月額か。延長料金や光熱費、清掃費が別にかかるか

とくに見落としやすいのが時間帯と搬出です。朝10時の納品なら、仕込みは早朝から始まります。予約できる時間帯と、荷物を積み込む動線は、見学のときに必ず確かめておきましょう。

sharekitchen.netでは、広い作業スペースで下準備できる施設や、1日から借りられる施設を絞り込んで探せます。

運搬と温度管理の注意点

料理を運ぶエプロン姿の女性

ケータリングで一番気をつけたいのが、作ってから食べるまでの温度と時間です。

厚生労働省の「大量調理施設衛生管理マニュアル」では、調理後の食品は10℃以下または65℃以上で管理し、調理が終わってから2時間以内に食べてもらうことが望ましいとされています。このマニュアルは、同じメニューを1回300食以上、または1日750食以上出す施設が対象ですが、少ない量のケータリングでも目安として役立ちます。

  • 冷たい料理は、しっかり冷やしてから保冷ボックスに入れる
  • 温かい料理は、保温できる容器やボックスで運ぶ
  • 温度計付きのクーラーボックスを使い、出発時と到着時の温度を記録する
  • 会場での提供時間を主催者と決めておき、置きっぱなしの時間を短くする
  • 生ものや傷みやすい料理は、メニューから外すか、提供直前に仕上げる

また、シェアキッチンはほかの利用者と設備を共用します。前の利用者の汚れやアレルゲンが残っていることもあるため、使う前と後に、調理台や器具、取っ手やつまみなど手が触れる部分を清掃しましょう。

参考:大量調理施設衛生管理マニュアル(厚生労働省)/シェアキッチンを利用される方へ(埼玉県)

ケータリングに使えるキッチンの例

sharekitchen.netに掲載している施設から、ケータリングの準備に使いやすそうな施設を紹介します。ケータリングに使えるか、許可の扱いはどうなっているかは、施設ページの「問い合わせ」から直接確認してください。

※掲載時点の情報です。最新の料金や利用条件は各施設に確認してください。

費用を考えるときのポイント

レンタルキッチンの料金は、時間貸し・日貸し・月額などさまざまです。ケータリングの場合は、次のように考えると見積もりを立てやすくなります。

  • 受注がたまに入るなら、時間貸しや日貸しで、仕込みから片付けまでの時間ぶんだけ借りる
  • 毎週決まった依頼があるなら、月額プランのほうが割安になることがある
  • 利用料のほかに、容器・保冷保温ボックス・運搬の車代・保険料などもかかる
  • 見積もりには、仕込み・盛り付け・片付けの時間をすべて入れる

シェアキッチンで開業するときの費用全体の目安は、こちらの記事でまとめています。

関連記事:シェアキッチンで開業するには?流れ・費用・必要な許可と施設の選び方/お弁当屋さんを開業するのにオススメの方法

よくある質問

自宅で作った料理をケータリングしてもいいですか?

有料で提供する場合はできません。営業許可を取った施設で作る必要があります。自宅で始めたい場合も、まずは許可のあるレンタルキッチンを使うのが近道です。

レンタルスペースのキッチンでもケータリングに使えますか?

パーティー向けのレンタルスペースは、営業許可を取っていないことがあります。料理を作って販売・提供するなら、飲食店営業の許可に対応しているか、業として使ってよいかを必ず確認しましょう。

お弁当の配達とケータリングは何が違いますか?

どちらも作った料理を届ける点は同じですが、ケータリングは会場で盛り付けや提供まで行うことが多く、提供までの時間と温度の管理がより大切になります。会場で調理もする場合は、保健所に事前に相談しましょう。

まとめ

チェックリストのカード
  • ケータリングは、飲食店営業の許可がある厨房で作って運ぶのが基本
  • レンタルキッチンは「ケータリングに使えるか」「誰の名義の許可で作業するか」を予約前に確認する
  • 選ぶときは、作業スペース・加熱機器・冷蔵庫の容量・使える時間・搬出のしやすさを見る
  • 調理後は10℃以下または65℃以上で管理し、できるだけ早く食べてもらう
  • 会場で調理するなら、管轄の保健所に事前相談する

気になる施設が見つかったら、見学や問い合わせで、ケータリングでの使い方を具体的に相談してみましょう。

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sharekitchen.netでは、全国のシェアキッチン・レンタルキッチンを目的やエリアから探せます。気になる施設が見つかったら、施設ページの「問い合わせ」から、利用条件や営業許可の扱いを直接確認できます。

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