シェアキッチンとは?レンタルキッチン・間借りとの違いと料金・許可【2026年版】

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  • 2026/10/27

最終更新:2026年10月

この記事を書いた人:シェアキッチンポータル編集部(運営:がだんだん株式会社)

  • シェアキッチンとは何か、ひとことで知りたい
  • レンタルキッチン・間借り・ゴーストキッチンと何が違うのかわからない
  • 料金はいくらくらいで、作った物を売るには何が必要なのか知りたい

「シェアキッチン」と「レンタルキッチン」は、どちらも「キッチンを借りる」サービスです。ただ、施設によって呼び方がばらばらで、指す物も「料理教室向けのスペース」から「販売用の業務用厨房」までさまざまです。

この記事では、シェアキッチン・レンタルキッチンのポータルサイトを運営しているsharekitchen.netが、似た言葉との違い、用途別の使い方、掲載施設の料金の実例、営業許可の基本、探し方を1本にまとめました。

この記事の結論

  • シェアキッチンとは、1つの業務用キッチンを、複数の人や事業者が時間・日・月単位で分け合って使う施設です。多くは飲食店営業や菓子製造業の許可を取れる設備を備えていて、作った料理やお菓子を販売する拠点として使われます
  • 料理教室やパーティーなど「売らない」使い方なら、キッチン付きのレンタルスペース(レンタルキッチン)でも十分です
  • 作った物を売るなら、原則として自分の名義で営業許可が必要です。施設が「許可対応」かどうかを予約前に確認しましょう
  • 料金は、掲載施設の例で1時間1,000円台から、月額制なら月2万〜3万円台(利用時間の上限つき)が目安です(掲載時点)

すぐに施設を探したい方へ:sharekitchen.netでは、全国のシェアキッチン・レンタルキッチンを一覧で見られるほか、1日から借りられる、本格的にお菓子を作れるなど、目的から絞り込めます。

シェアキッチンとは?レンタルキッチン・間借り・ゴーストキッチンとの違い

シェアキッチンのイメージ

シェアキッチンは、その名のとおり「キッチン(厨房)」を「シェア(共有)」するサービスです。運営者が業務用のコンロやオーブン、冷蔵庫、シンクなどをそろえた厨房を用意し、利用者は必要な時間や曜日だけ借りて使います。共用キッチン、シェア厨房と呼ばれることもあります。

「シェアキッチン」「レンタルキッチン」は法令で定義された言葉ではないため、施設によって使い方が違います。実際に借りるときは、名前よりも「作った物を売れるか(営業許可に対応しているか)」で見分けるのが確実です。よく比べられる4つを表にまとめました。

種類 どんな場所か 主な使い方 作った物を売れるか
シェアキッチン 業務用の厨房を、複数の利用者が時間・曜日・月単位で分け合う お菓子・パン・お弁当の製造販売、週末出店、開業の準備 許可対応の施設なら、自分の名義で許可を取って売れる
レンタルキッチン(キッチン付きレンタルスペース) キッチンと客席のある部屋を時間単位で借りる 料理教室、ホームパーティー、撮影、試作 売らない使い方が中心。販売したいなら許可対応かを確認
間借り 営業中の飲食店の空き時間や定休日を借りる 昼だけのカレー店、週1日だけのカフェなど 間借りする人が自分で許可を取れば売れる
ゴーストキッチン(クラウドキッチン) 客席を持たず、デリバリーやテイクアウト用に調理する厨房 デリバリー専門店、オンライン注文の受け取り販売 許可を取ったうえで、デリバリー・テイクアウトで売る

検索では「レンタルキッチン」と探す人のほうが多く、販売に使える業務用厨房を「レンタルキッチン」と呼んでいる施設もたくさんあります。sharekitchen.netでも、両方の呼び方の施設をまとめて探せるようにしています。

間借りやゴーストキッチンについては、こちらの記事でくわしく解説しています。

関連記事:間借り営業の始め方|営業許可と間借り先の探し方/ゴーストレストランとは?

シェアキッチンでできること(用途別の使い方)

シェアキッチンの使い方は、大きく「売るために作る」と「売らずに使う」に分かれます。用途ごとに、向いている施設と必要な許可の目安をまとめました。

用途 向いている施設 許可の目安 くわしい記事
お菓子・パンをネットやマルシェで売る オーブンやミキサーがそろった、菓子製造業に対応した施設 菓子製造業 お菓子の販売
お弁当・テイクアウト・デリバリー 業務用コンロや炊飯器がある、飲食店営業に対応した施設 飲食店営業 ゴーストレストラン
ケータリング 作業台が広く、冷蔵庫の容量が大きく、早朝に使える施設 飲食店営業 ケータリング
キッチンカー・イベントの仕込み 大量調理ができ、搬出しやすい施設 仕込み場所の扱いは出店先の保健所に確認 キッチンカー
週末だけお店を出す・開業前の腕試し 客席や店頭販売スペースのある店舗型の施設 飲食店営業など シェアキッチンで開業
料理教室・パーティー・撮影・試作 キッチン付きレンタルスペース 売らないなら販売の許可は不要。作った物を売るなら必要 名古屋のまとめ

このほか、自分のお店の改装期間中の仮の厨房や、増産したいときの追加の製造場所として使う人もいます。「いきなり店舗を借りる前に、売れるかどうかを小さく試したい」という人にとって、シェアキッチンは始めやすい選択肢です。

関連記事:シェアキッチンを利用して独立前の腕試し

シェアキッチンの料金の目安(掲載施設の実例)

シェアキッチンの料金は、大きく「時間貸し」「1日貸し」「月額制」の3つの形があります。sharekitchen.netに掲載している施設のうち、料金が書かれている施設を見ると、時間貸しは1時間1,000円台〜2,000円台の施設が多く、広さや設備によっては1時間5,000円を超える施設もあります。月額制は月2万〜3万円台で、利用できる時間や回数に上限がついている形が目立ちます。

料金の形 施設(所在地) 料金の例(掲載時点) 向いている人
時間貸し 七色キッチン seven meals kitchen(東京都杉並区) 1時間1,200円 試作や少量の製造から始めたい人
時間貸し GHOST BENTO kitchen(名古屋市緑区) 1時間1,800円 お弁当やテイクアウトを短時間で作りたい人
1日貸し さぼり場戸田公園(埼玉県戸田市) 1日22,000円 1日だけお店を出したい人
月額制(時間) 8K ひばりが丘/HIBARIDO(東京都西東京市) 月30,000円(税込33,000円)・30時間分の利用料を含む 毎月決まった量を作って売りたい人
月額制(回数) からほり 悠(大阪市中央区) 1か月19,800円(4回利用) 週1回の定期出店をしたい人

料金は変わることがあるので、最新の金額は各施設ページで確認してください。比べるときは、次の費用も含めて考えましょう。

  • 初期費用:登録料、入会金、年会費
  • 追加費用:延長料金、光熱費、保険料、冷蔵庫や保管棚の使用料
  • 準備と片付けの時間:時間貸しでは、仕込みや清掃の時間も利用時間に含まれることが多い
  • 自分で取る許可の費用:営業許可の申請手数料や、食品衛生責任者の講習料(次の章を参照)

店舗を自分で借りて厨房をつくる場合と比べると、シェアキッチンは初期費用を大きく抑えられます。一方で、毎日長時間使うなら、月額や時間単価の合計が自分の店舗の家賃を上回ることもあります。利用時間が増えてきたら、独立のタイミングを考える目安にしましょう。

シェアキッチンのメリットと注意点

シェアキッチン 利用後 作業台 清掃 衛生管理 手元
※イメージ画像

シェアキッチンは初期費用を抑えて小さく試せる一方、予約の取りやすさや設備・時間の制限、衛生管理に注意が必要です。

メリット

  • 初期費用を抑えられる:物件の取得や内装工事、業務用の厨房機器の購入をせずに始められます
  • 業務用の設備を使える:火力の強いコンロ、大型オーブン、ミキサーなど、家庭ではそろえにくい機材があります
  • 小さく試せる:週1日、1日だけ、ランチだけといった形で、売れるかどうかを確かめられます
  • 仲間や情報が集まる:同じ施設を使う人どうしで、出店先や仕入れの情報を交換できることがあります

注意点

  • 予約が取りにくいことがある:人気の曜日や時間帯は埋まりやすく、営業に使う場合は審査がある施設もあります
  • 設備や時間に制限がある:自分専用ではないので、機材の配置や内装は変えにくく、利用時間内に片付けまで終える必要があります
  • 衛生管理を自分で徹底する:埼玉県(熊谷保健所)は、シェアキッチンでは前の利用者の汚れやアレルゲンが残っている可能性があるとして、使用前後の清掃や、清掃の分担を施設管理者と確認することを呼びかけています

参考:シェアキッチンを利用するかたへ(埼玉県)

作った物を売るなら:営業許可の基本

チェックリストのカード

シェアキッチンで作った料理やお菓子を販売するには、食品衛生法にもとづく営業許可が必要です(食品衛生法第55条)。押さえておきたいポイントは次のとおりです。

  • 許可は「営業する人」が取る:仙台市は、営業中の飲食店を別の営業者が間借りして営業する場合、「間借りした別の営業者は新たに飲食店営業等の許可を取得する必要があります」と案内しています。シェアキッチンでも、施設の許可を借りて売れるわけではなく、原則として自分の名義で許可を取ると考えておきましょう
  • 作る物で許可の種類が変わる:お弁当や惣菜、テイクアウトは「飲食店営業」、焼き菓子やパンは「菓子製造業」が代表的です。施設がどの許可に対応しているかを確認します
  • 食品衛生責任者を置く:許可を受ける施設ごとに必要です。調理師や製菓衛生師などの資格がなければ講習会を受けます。講習料は自治体によって違い、たとえば仙台市は9,900円、名古屋市は集合型で6,000円です
  • 申請は早めに:申請先は施設の所在地を管轄する保健所です。仙台市では、申請の受理から許可書の交付まで土日・祝日を除き最低14日程度かかるとしています。名古屋市は、営業開始予定日の20日前までの申請を目安にしています
  • HACCPに沿った衛生管理:2021年(令和3年)6月1日から新しい営業許可制度が始まり、原則としてすべての食品等事業者に、HACCPに沿った衛生管理が求められています。小規模な事業者は、厚生労働省が公表している手引書を参考にした簡略な方法で取り組めます
  • 自宅の台所では売る物を作れない:京都府は「家庭用の台所との兼用は認められません」と案内しています。自宅で作ったお菓子を売りたい人が、シェアキッチンを使う大きな理由がここにあります

施設のページに「営業許可取得済み」と書かれていても、それが「施設の運営者が取った許可」なのか、「利用者が自分で許可を取れる設備がそろっている」という意味なのかは施設によって違います。予約の前に、自分の名義で許可を取る必要があるか、どの業種に対応しているかを問い合わせて確認しましょう。

参考:食品衛生法(e-Gov法令検索)/飲食店などの営業を始める前に(仙台市)/食品取扱施設 営業許可(名古屋市)/営業許可制度・営業届出制度(目黒区)/食品衛生法の改正について(厚生労働省)/営業許可手続きのご案内(京都府)

許可の種類や必要書類、違法にならないための注意点は、こちらの記事でくわしく解説しています。

関連記事:シェアキッチンの営業許可とは?取り方・必要書類・注意点/シェアキッチンで違法にならないために知っておくべきこと

シェアキッチン・レンタルキッチンの探し方と選び方

シェアキッチンを探すイメージ

施設選びで失敗しないために、次の順番で絞り込むのがおすすめです。

  1. 売るか、売らないかを決める:売るなら営業許可に対応した施設、売らないならキッチン付きレンタルスペースも候補になります
  2. 作る物に合う許可と設備を確認する:お菓子なら菓子製造業とオーブンの台数、お弁当なら飲食店営業と炊飯器・コンロの口数など
  3. 使う頻度から料金の形を選ぶ:月に数回なら時間貸し・1日貸し、毎週決まった曜日なら月額制や曜日貸しが割安になりやすいです
  4. 通いやすさと搬出を確認する:駅からの距離、駐車場、早朝や夜の利用、商品の搬出のしやすさ
  5. 見学・問い合わせをする:作業台の高さや冷蔵庫の空きは写真ではわかりにくいので、本格的に使う前に一度見ておくと安心です

sharekitchen.netでは、東京・大阪・名古屋などエリアから探せるほか、商品を店頭で販売したい、週末だけお店を持ちたいといった目的からも絞り込めます。名古屋の施設は、エリア別に紹介した名古屋のレンタルキッチン・シェアキッチンまとめも参考にしてください。

よくある質問

シェアキッチンとレンタルキッチンは何が違いますか?

どちらも法令で決まった言葉ではなく、施設によって呼び方が違います。一般に、シェアキッチンは販売に使う業務用の厨房を複数の人で分け合う施設、レンタルキッチンは料理教室やパーティーにも使えるキッチン付きの部屋を指すことが多いです。借りるときは、名前よりも「営業許可に対応しているか」で見分けましょう。

営業許可を持っていなくても使えますか?

試作や撮影、料理教室など、作った物を売らない使い方なら、許可なしで使える施設がほとんどです。作った物を販売する場合は、原則として自分の名義で営業許可を取る必要があります。

シェアキッチンを使うのに資格は必要ですか?

借りるだけなら資格は必要ありません。販売のために営業許可を取る場合は、施設ごとに食品衛生責任者を置く必要があります。調理師や製菓衛生師などの資格がない人は、自治体などが開く講習会を受講します。

料金は月いくらくらいかかりますか?

掲載施設の例では、時間貸しは1時間1,000円台〜2,000円台が多く、月額制は月2万〜3万円台(30時間まで、月4回までなどの上限つき)が目立ちます。登録料や光熱費、営業許可の申請手数料が別にかかることもあるので、合計で比べましょう(掲載時点)。

シェアキッチンで開業して、儲かりますか?

初期費用を抑えられるので、赤字のリスクを小さくして始められるのは確かです。ただし、売上は商品や販売先しだいです。まずは週1日など小さく始めて、売れる商品と販売の流れができてから利用日を増やすのが堅実です。開業までの流れと費用はシェアキッチンで開業するには?でまとめています。

自宅で作ったお菓子を売ることはできますか?

家庭用の台所は、営業用の施設として兼用できません(京都府の案内)。お菓子を売りたい場合は、菓子製造業の許可を取れる施設で作る必要があります。ネットやフリマでの販売については、レンタルキッチンで作ったお菓子はネットやフリマで販売してOK?でくわしく解説しています。

まとめ

  • シェアキッチンとは、1つの業務用キッチンを複数の人が時間・日・月単位で分け合って使う施設
  • レンタルキッチン・間借り・ゴーストキッチンとは、場所の形と使い方が違う。見分けるポイントは「作った物を売れるか」
  • 料金は掲載施設の例で1時間1,000円台から、月額制は月2万〜3万円台が目安(掲載時点)
  • 作った物を売るなら、原則として自分の名義で営業許可を取り、食品衛生責任者を置く
  • 目的・許可・料金の形・通いやすさの順に絞り込み、見学や問い合わせで確認する

気になる施設が見つかったら、施設ページの「問い合わせ」から、空き状況や営業許可の扱いを相談してみましょう。

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この記事を書いた人

シェアキッチンポータル編集部(sharekitchen.net)

全国のシェアキッチン・レンタルキッチンを探せるポータルサイトを運営しています。運営会社のがだんだん株式会社(名古屋市緑区)は、シェアキッチン型のテイクアウト店「GHOST BENTO」を2021年から運営してきました。記事の内容に誤りや古い情報を見つけたときは、お問い合わせからお知らせください。

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