接客が苦手だけど飲食店をやりたい人のための選択肢6選

  • まとめ
  • 2024/05/29

料理の腕に自信があるのだけど、接客だけはどうしてもダメ…という方もいらっしゃると思います。そこでこのページでは「接客をしなくても飲食店をやる方法」について考察していきます。

目次

一般的な飲食店では接客が不可欠

飲食店では接客は切り離せないもの。来店の挨拶から注文・オーダーを取り、お客さんからの追加などの依頼でのやりとり、お会計などなど。時には料理にお褒めの言葉をいただくことも。

SNSでも「接客が苦手!」という悲痛な声が毎日のようにツイートされています。

実際にあるサイトが行った調査では、飲食店で働きたくない理由として堂々の1位が「接客が苦手」との結果も出ています。

参照:ヒトクル

一方でクレームにおいては従業員の15%が「著しい迷惑行為を受けたことがある」と答えるなど、いわゆるカスタマーハラスメント・クレーマーへの対応も社会問題になっています。これは接客が苦手な人が特に恐れる問題ではないでしょうか。(参考:厚生労働省

しかしコロナでの感染拡大予防策の中で、飲食業でも新たな業態が次々と現れたことで、「接客をしなくてもできる飲食業」が実現しています。

接客をしない6つの方法

既成概念を打ち破って、接客なしの飲食業の実現方法についていくつかまとめていきます。

1.接客を別の人に任せる

自分が接客が出来ないなら、誰かにやってもらいましょう。
ラーメン店やカフェではよく旦那さんが料理の腕を奮い奥さんが接客に徹する、といった光景を目にします。料理一徹の不器用な男とそれをフォローする奥様。まさに「(自分は)接客をしない飲食店」です。
この問題点は、なにより「夫婦・パートナーが居ないと成立しない」ということです。
代替案としてはパートさんやアルバイトさんを雇うことですが、そもそも自分が接客できないのに従業員に教えられるのか?という問題や人件費に伴うコスト負担、そもそも求人が集まらないなどの問題があります。

2.タブレット注文・セルフ会計

コロナの影響による接客による感染リスク減少や、人手不足・人件費高騰などにより、飲食店でもタブレットなどで注文を受け付けることが一般的になってきました。また最近はタブレットではなくテーブルに貼られたQRコードを自身のスマホで読み取り、そこから注文さらには決済まで完了させる仕組みも現れています。決済はスマホ以外でもセルフレジを導入する店舗も増えており、注文から決済まで接客なしで行えるようになってきました。さらに大手を中心に配膳/下げ膳をロボットが行う店舗も増えています。
このようにITの進歩を活用して接客なしの飲食店は実現できますが、注文-配膳-決済まで全て接客なしで行うにはそれなりの費用・投資が必要となってきます。IT導入補助金などの制度を使うこともできますが、それでも1/3は自己負担となりますので、創業で店舗の内外装や調理器具など用意する上にこれらのコストが上乗せされるのは非常に経営的には厳しいのではないでしょうか。

3.通信販売で売る

いっそのこと店舗ではなくインターネット販売に特化してしまってはどうでしょうか。ネット販売であれば当然ですが面倒向かっての接客は一切ありません。電話番号を掲載しなければクレームもメールでいか来ません。直接対決する必要もありません。またメールなどの対応であれば、じっくり落ち着いて時間をかけて文章を作成することができますので、通常の接客と異なりその場ですぐ判断して適切な回答をしなければならない、といったような緊張感のある場面もないでしょう。
この場合の問題点としては、そもそも「通販できる商品・食品でしかできない」ことです…。
自分の得意分野が熱々・出来立てを売りにしている場合、この方法で実現することは極めて困難でしょう。

4.委託販売できるマルシェなどに出店する

マルシェや道の駅など、商品を売り場にならべる契約をして、販売やお店での対応はお店のスタッフが行う形態であれば、接客を行う必要がありません。最近はわくわく広場のようにショッピングモールの中にも出店しているケースも増えています。
決まった日時に商品を持ち込み、管理ラベルを貼り付け、売り場に並べるだけですので、始めるのも非常に簡単です。また多くの場合、初期費用も非常に抑えられているので、始めやすいでしょう。
この場合の課題としては、通販同様に「売り場に並べられるものしかできない」こと。
麺が伸びてしまったり、汁物で水分が具材に吸収されてしまったり、など鮮度・劣化があるものは販売することが難しいでしょう。

5.ゴーストレストランをやる

コロナ渦で増えた業態に、フードデリバリー専門の飲食店・いわゆる「ゴーストレストラン」があります。フードデリバリー専門店では店舗に飲食や接客を行うスペースを設けず、注文や決済も各フードデリバリーサービスのアプリを通じて受け付けますので、接客は一切ありません。注文の入った料理を調理し、配達員に引き渡すだけです。他の方法よりも比較的お客さんが召し上がるまでの時間が短いため、熱々の料理を完全に冷めない内に提供することも可能です。実際にラーメンやパスタなどの麺類も提供している店が多いです。
問題点としては、コロナが沈静化しフードデリバリーのニーズが低下していること、フードデリバリーサービス(アプリ)側の手数料が30%前後と高く、利益率が低くなってしまうことなどが挙げられます。

6.フードロッカーを使った飲食店

フードデリバリーではなくお客さんが自分でお店まで取りに行くが、引き渡しは専用のロッカーを使い、接客も行わずフードロッカーを利用した飲食業があります。大阪に本社を置くミスタードーナッツでは一部の店舗でアプリで注文したお客さんとの商品の引き渡しをフードロッカーを活用しています。
名古屋ではさらにこのフードロッカーとシェアキッチンを使ったユニークなサービスがあります。

事例)フードロッカーを利用した店舗「GHOST BENTO」

名古屋市緑区にある「GHOST BENTO」は、画期的な「eBento」のフードロッカーを利用した非対面の店舗です。

GHOST BENTOにおけるフードロッカー利用の流れ

店員は店頭に立っての接客は一切行わず、スマホなどのウェブ上から注文もしくは店舗に設置されたタブレットから注文する仕組みになっています。

店舗側では入った注文に対してテイクアウト専用で料理を調理・提供しています。
また、フードデリバリーサービスとの連携もおこなっており、その場合にはお客さんではなく配達員がロッカーに収納された商品をピックアップしていきます。

シェアキッチンとしても利便性が高いフードロッカー

このお店はシェアキッチンとして営業しており、1つの店舗ですが数人の料理人が曜日や時間帯で別々に営業していることも注目ポイントです。1つの厨房を時間帯や曜日によって利用・営業することから、ゴーストレストランと似た業態ではありますが、同じ時間帯に専門性を謳うメニューを多数展開するわけではなく、時間や曜日で異なるのが最大の相違点になります。

シェアキッチンを利用して営業している料理人さんがこの店を利用しようとした動機としては、

「子供を学校に送り出した昼間だけ、趣味の料理を提供したい」
「独立を目指してこだわった料理をまずは販売してみたい」
「SNSで反響のあった料理を実際に味わってもらいたい」

といった思いがあるようです。

そして本格的な飲食店の開業は難しくても、テイクアウト専門店かつ時間帯で利用できるシェアキッチンであれば、低コストでその夢を実現することができます。

この最先端のシェアキッチンサービスはなんと1時間1,800円(税込)から利用可能!
もちろん厨房は充実の設備が整っていますので本格的な調理が可能です。

接客が苦手、接客までは手が回らない、完全に料理だけで勝負してみたい、SNSのフォロワーさんに会わずに料理を提供したい、など、シェアキッチン初心者におすすめの店舗となっています。

名古屋でシェアキッチンの利用を検討されている方はぜひ一度、ご検討ください。

シェアキッチン GHOST BENTOのサイトはこちら

フードロッカー導入は「ebento」

「GHOST BENTO」では、株式会社がだんだんが開発した注文からフードロッカーを利用した受け渡しまで一連のシステムの提供を行なっています。

システム・パッケージの利用は、飲食店向け非接触運営のサポートシステム『eBENTO』として提供されていますので、フランチャイズや既存店舗の業態転換などを検討されているビジネスオーナー様は、ぜひそちらもご覧ください。

飲食向け非接触運営システム eBENTOのサイトはこちら

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